2日目

起床

朝5時起床。 気温は0度。
明け方、車や人の話し声で何度も起こされた。
カメラマンが来ているというのは本当のようだ。
このクソ寒い中、物好きもいたものだ。


小生も飛び起きて、暗闇の中の戦場ヶ原を抜け、小田代ヶ原へ向かう。
夜明け前の森の中というバットコンディションだが、ライトを付けなくても問題なく歩けた。
神経がまだ寝ぼけているせいか、寒さも感じなかった。

小田代に到着すると…カメラを構えた物好きどもがワンサカいる。たぶん30人以上いた。
みんな崖に登り、三脚を立てている。
どういう景色が拝めるのかわからぬ小生も、彼らと同じポジションに陣取る。

なるほど、普段は湿原のはずの小田代ヶ原が湖になってるね。


朝日を受ける日光連山。
西側しか望めないので、空はそれほど赤くならない。

うーむ、大した景色に見えぬが?


どんどん日は登ってきて、朝日が山肌の紅葉を照らす。
…それで何時まで待てば素晴らしい景色とやらが見られるのだろうか?
そろそろ退散しようと片づけをしていたら、「もう少しいたほうがいいよ、いい景色がみれるから」 と、ごっついカメラを構えたオッサンに止められた。

オッサンはリバーサルのブローニーフィルムを使う(写真一枚につき1000円ぐらい掛かる)ガチな写真ファン。
そういう人は自分のような三脚も使わない手取りで適当にやっている素人のほうが、声をかけやすいのだろう。
他所でもブローニー使いのオッサンに声をかけられることは多い。
逆に集団でカメラかついてきてるジジババ集団には「お兄ちゃん遅かったねー、 さっきまで虹がでてたのにねー」等と自慢されることが多い。


オッサンのアドヴァイス通り暫し待つ。
と、「貴婦人」とよばれるシラカンバに朝日があたった。
なるほど、物好きどもはこの時を待っていたらしい。
更に霧が出ていると、スポットライトのように照らされるようだ。

それほどすごい景色とは思えん…


退散。
今日も良い天気!


ワシにはこういう景色のほうがよく見える。


日光駒ヶ岳

ケーブルカーで2000bまで上がり、そこから登山となる。
さぞかし寒かろうと思ったが、ちっともそんなことなかった。

途中の岩肌につららを見つけた。
よくこの時期まで残っていたものだ。
ツララの美しさも、青空あってのものだね。


森の中を抜け、途中からは森林限界の岩山となる。
山々の見事に紅葉した容姿が見て取れる。


1時間半ほどで頂上到着。
あっという間です。


山頂からは丸沼…


五色沼…


湯の湖と男体山が望める。
なかなか展望が楽しめる山頂だ。

このままピストンで下山するつもりだったが、時間的にも余裕があるので五色沼を回って帰ることにする。


1時間ちょい掛けて、五色沼へ到着。
汚ねぇ… 山頂から見たときはあんなにキレイだったのに、間近で見ると ただの薄汚れた水たまりレベル。
行程的にもかなりの遠回りになるし、もうここに来ることは二度と無いだろう。


(※この写真は角度をつけて無理やり色目を出してます)


五色沼から約1時間半、やっと登山口へ帰還。
結構疲れた。
ちなみに登山口には写真の通り、足湯が設置してある。
登山しなくても高度2,000bの空気の元、大展望を見ながら足湯に入れる素晴らしいスポットだ。
だけど秋も深まるこの時期は、もう閉鎖していてお湯は出ていなかった。残念。


下りのロープウェーから。
ロープウェー麓駅のレストハウスで蕎麦を食らったが不味かった。

まぁスキー場のレストハウスなんてそんなもんだ。


麓の駐車場。
キレイに紅葉していたので写真撮影に勤しむ。


午後3時前。
夕方まで暇だから調度良かった。


半月山展望台

ツーリングマップルのおすすめスポット。夕焼けを見にやってきた。
中禅寺湖から峠道を20分ぐらい走る。距離の割に時間がかかった。


周りの木が視線を遮り、あまり展望が利くとはいえない。
夕日を見に中禅寺湖湖畔まで戻ることにした。


紅葉した山肌に、バッチリ夕日が当たると、まるで燃えるかのような輝きを見せてくれる。


中禅寺湖

なんとか日の入りに間に合い、ほっと一息。


そして太陽は山陰へ。
位置的に落日が見れないのは残念だが、キレイに晴れてキレイに焼けた一日だった。


最高の夕日スポットとは言いがたいが、 旅をしていて一番感情を動かされる景色は、朝焼け夕焼け。
缶ジュースを飲みながら、夕日を眺めるこの時間が、最も「旅」を感じられる。


湯処山月 五識の湯

戦場ヶ原付近で夜までやっている温泉はここしか無い。
ここが閉まっているといろは坂を下って「八潮の湯」の世話になるしかないという… 
日光はホテルに泊まれぬ貧乏人には厳しい所なのだ。

さてこの温泉、とても小さくせせこましい温泉街にあり展望もないが、お湯はなかなか濃い硫黄泉だ。 お湯も熱めで休憩室もないので、のんびりする場所ではないが、貧乏人にはありがたい場所だ。

夏季は20時までだが、冬季は18時に閉まる。天候によってはやっていないこともある。 やはり貧乏人には厳しい日光…


就寝

朝焼けを見るために明智平で就寝。
夜中、いろは坂をトラックが轟音を立てて通り過ぎていく。 イヤホンを耳に突っ込んで寝る。



(写真はロープウェーから見た丸沼スキー場)




旅のページIndex    著作:ハゲおっさん
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